右にしか飛ばない人へ|フェースの開きはグリップの前の「腕の向き」で決まる
また右。ナイスショットのつもりが、プッシュかスライスで右の林。58度で上げにいったら、当たりは悪くないのにフワッと高いだけで全然飛ばない。夏の長いラフに入れた日には、開いたフェースが「だるま落とし」みたいに芝の下に潜って、ボールは目の前にポトリ。ほりまるも20年前、まったく同じことをやっていました。
あれ、全部つながっています。犯人はフェースの開き。そして開きの正体は、スイング中の操作ではなく、グリップを握る前の「腕の向き」で9割決まっています。この記事では、開く原因が理屈から腑に落ちる仕組みの話と、直し方をたった1つだけお伝えします。今日の練習場でそのまま試せます。
目次
🔍 フェースが開く原因は「左手首の折れ」だった
左手首が右手首より甲側に折れると開く

フェースの向きは、左右の手首の折れ方のバランスで決まります。左手首が右手首よりも多く甲側に折れると、フェースは開く。逆に右手首の方が多く甲側に折れて角度がついていれば、フェースは開きにくいんです。
試しに右手1本でクラブを持って、右手首にグッと角度をつけて上げてみてください。フェースがほとんど右を向かないのが分かるはずです。ほりまるはこれを体感したとき、「今まで左手首で開いてたのか…」と膝から崩れました。
スライスもダフリもオーバースイングも根っこは同じ
開けば開くほど、ヘッドは右下に潜っていきます。つまりダフリも開きが原因のことが多い。さらにバックスイング中に開くとクラブがグラグラして支えられず、収まりどころを探してオーバースイングにもつながります。右のミス・高すぎる弾道・ダフリ・オーバースイング。悩みが多い人ほど、根っこは1つだったりします。
📚 右にしか飛ばない人の30秒セルフチェック3つ
①構えたとき左手のグローブが丸見えなら「右手かぶせ」

構えた姿を正面(鏡やスマホ)から見てください。左手のグローブが右腕の下に丸見えなら黄色信号。左手首や左腕まで見えていたら赤信号です。
これが左手首が折れる元凶。かぶせる→腕が内側にねじれる→肩が上がる→バックスイングが途中で詰まる→仕方なく左腕を上に差し込んで上げる→左手首が甲側に折れる→フェースが開く。この一本鎖でつながっているので、かぶせている限り、スイング中にどうがんばっても開きます。そもそもの握り方から整えたい方は、グリップの握り方3種類の記事から始めるのが近道です。
②腰の高さでフェースが目標方向を向いたら開き

バックスイングを腰の高さで止めて、フェース面をチェック。目標方向を向いていたら開きのサイン。地面を向いていたらかぶりです。直ってくると正面〜やや後方を向くようになります。
③右手親指のグリップだけすり減る・豆ができる
親指の当たる場所だけツルツル、親指に豆ができる。これは親指でクラブを支えている証拠で、開いている人の典型症状です。心当たりがある人は、次の章でまとめて直せます(親指の正しい置き方は右手親指の使い方の記事もどうぞ)。
✨ フェースの開きの直し方は1つだけ。握る前に右腕を外に回す
手順4ステップ:左手で持つ→右腕を外に回す→手首だけ戻す→握る
直すのはスイングではありません。握る前の右腕の向きです。今日やることはこれだけ。
①左手1本でクラブを持つ
②右腕を外に回す(手のひらが正面を向くまで)
③腕は外に回したまま、手首だけを元に戻す
④その右手でグリップする
すると右手が自然に下から入り、腕の裏側(二の腕の外側)に張りを感じます。肩が下がるのでバックスイングが詰まりなくスッと上がる。「こんなに右手が締まるの?」という違和感が出たら、大抵それがちょうどいい。今までのかぶせが強すぎただけで、違和感がある間こそ矯正されている証拠です。ほりまるも最初は気持ち悪くて仕方なかったですが、1週間で右へのミスが目に見えて減りました。
前ならえチェック:左手が長く見えたら正解

その構えからクラブをポンと落として、両腕でそのまま前ならえ。左手の方が長く見えたら正解です。右手が長い=まだかぶっている。右が長いままだと、上げるときに右腕を縮めないと上がらないから詰まるんです。練習場で3秒でできる答え合わせなので、1球ごとにやってもいいくらいです。
🎯 ドライバーで開く人の注意点と、仕上げの親指離しドリル
体の正面をボールに向けない。肩を下げて届かせる
ドライバーはボールが左にあるので、つい体の正面をボールに向けがち。これがNGです。正面はあくまで体の中心、ボールは左にあるだけ。届かない分を腕を前に出して届かせると、その瞬間にかぶせが復活します。だから肩を下げながら届かせる。ボール位置が左のクラブほど開きやすいので、弾道が高すぎて飛ばない人ほどよく効きます。
ダウンスイングも考え方は同じ。外に締めたまま下ろすと、右肘の内側が正面から見えるくらい締まり、右手首の角度が深く保たれて球がつかまります。どうしてもドライバーの右が止まらない場合は、つかまるドライバーの選び方という道具側の答えもあります。
親指離しドリル:重さは人差し指の付け根で受ける
①構えたら右手親指をグリップから離す
②バックスイングを腰の高さで止める
③クラブの重さを人差し指の付け根で受け止める
④反動でクラブがピコンと戻ってくるので、その戻りについていく
この「受け止めて、戻る」がつかめると、ダウンスイングを頑張らなくても球がつかまります。合否判定はシンプルで、重さを親指で感じたらNG、人差し指の付け根で感じたら正解です。
❓ 本音FAQ|右手を締めたら左に行かない?
Q1. 右手を締めたら、今度は左に飛びませんか?
最初の数球は左に出ることもありますが、それは「今までどれだけ開いて帳尻を合わせていたか」の証拠です。腰の高さでフェースが正面〜やや後方を向くのが目安で、真後ろまで向くようなら締めすぎ。そこだけ少し戻せばOKです。それでも右へのミスが続くときは、アウトサイドインの直し方で軌道側もチェックしてみてください。
Q2. 右手の親指はどこに置けばいい?
そっと添えるだけで、支えに使わないことが最優先。重さは人差し指の付け根で受けます。親指の豆やグリップのすり減りが消えてきたら、直っているサインです。
Q3. 右肩を下げるとダフりませんか?
ダフリは肩ではなく、クラブの向きの問題です。切り返しでグリップエンドが下を向いてヘッドが落ちる人はダフりますが、グリップが前を向いてヘッドが前に出ていく動きならダフりません。
Q4. ドライバーだけ開くのはなぜ?
ボール位置が一番左だからです。届かせようと体の正面を向けたり腕を前に出したりした瞬間に、かぶせが復活します。正面は体の中心のまま、肩を下げて届かせてください。
Q5. アイアンは大丈夫なのに、ウェッジだけ飛ばないのは?
58度や60度はもともとロフトが寝ているので、開きの影響が一番出ます。上に逃げるだけで前に飛ばない。腕の向きを直すと、番手なりの距離が戻ってきて、夏のラフでも「だるま落とし」が減ります。
⛳ 何ヶ月も同じ悩みで止まっていませんか?
独学で遠回りするより、一度プロに見てもらうのが最短です。ほりまるが「レッスンを考えるサイン」と失敗しない選び方をまとめました。
📝 まとめ|ほりまるが伝えたいこと
直すのは1つだけ。握る前に右腕を外に回してからグリップする。前ならえで左手が長く見えたら合格。仕上げに親指離しドリルで「受け止めて、戻る」を体に入れる。スイングを作り直す必要はなく、必要なのは握る前の10秒だけです。
ほりまるはこの10秒で右の林とお別れしました。右のミスが減り、高すぎた弾道が抑えられ、ラフにも負けなくなる。そうなれば寄せの1打が増えて、スコアは勝手についてきます。次の練習、1球目を打つ前に右腕をクルッと外に回してみてください。その1球が、今日のバーディーへの最初の一歩です。
📚 あわせて読みたい(右のミス・グリップ系)

