ゴルフ90切りは何を練習する?平均95から89が出た2つの答え
ほりまるは約4年前、89を出して90切りを達成しました。ベストスコアはその後86まで伸びましたが、出発点はこの89です。ゴルフ歴20年、持ち球はフェード、ドライバーは平均240ydのアマチュアです。
ただ、そこに至るまでが長かった。平均スコアは95前後のまま、数年間ほとんど動きませんでした。練習をサボっていたわけではありません。
上がってみれば、また95前後。何を練習すればいいのか分からないまま、とりあえず打ちっぱなしに行く。当時は、その繰り返しでした。
89が出た時期を振り返って印象に残っているのは、「スイングを変えた」ことです。正確に言うと、練習の中身を2つ変えたことが、結果につながりました。
- 変えたこと①:腰から腰のハーフスイング練習(3時→6時→9時)
- 変えたこと②:インドアゴルフに週1回通った
この記事では、平均95で止まっていた原因、この2つの練習の具体的なやり方、そして普段のラウンドでダボを減らすための工夫を順番に書きます。今日の練習からそのまま持ち帰れる形でまとめました。
なお、まだ100切りの手前という方は、先にこちらの記事から読むのがおすすめです。
▶ まだ100切り前の方はこちら:100切りまでの練習ロードマップ
目次
平均95から90を切れなかった原因は「練習の中身」だった
「練習場ではいい球が打てるのに、コースに出ると95」。90切り前のほりまるが、まさにこれでした。
本題に入る前に、ゴルフ90切りに必要なスコアの中身を整理します。ここがずれていると、練習の方向もずれてしまうからです。
90切りの算数:オールボギーで90。ダボ2つならパー3つで89
パー72のコースなら、18ホールすべてボギーで90。つまり90切りに、パーの山は要りません。整理すると次のとおりです。
| パターン | 内訳 | スコア |
|---|---|---|
| 全ホールボギー | ボギー18 | 90 |
| パーを1つ拾う | パー1・ボギー17 | 89 |
| ダボが2つ出ても | パー3・ボギー13・ダボ2 | 89 |
注目してほしいのはダボの数です。ダボが2つ出ても、パーを3つ拾えば89。逆にダボが4つ5つと積み重なると、パーではもう取り返せません。
平均95というのは、ざっくり言えば「ボギーペースに、ダボやトリプルが数ホール混ざる」状態です。だから90切りの本丸は、パーを増やすことではなくダボを減らすこと。「パーを狙って攻めた結果、大叩きしてしまう」というよくある崩れ方とは、逆の発想が必要でした。
この算数を前提にすると、練習で鍛えるべきものも決まります。スーパーショットではなく、大きなミスを出さない当たりの再現性です。この視点で、ほりまるが止まっていた原因を2つに絞ります。
原因①:フルスイング中心の練習では、当たりが揃わなかった

平均95の頃のほりまるの練習は、フルショットが中心でした。ドライバーとアイアンを気持ちよくフルスイングして、ナイスショットが何球か出たら満足して帰る。心当たりのある方も多いはずです。
この練習の問題は、「一番いい当たり」は磨かれても、「当たりのばらつき」が縮まらないことです。10球打って会心の当たりが数球あれば、その日の練習は成功に感じます。でもコースで使えるのは、残りの「普通のミス」を含めた全部の球です。
そしてスコアを崩すのは、ナイスショットの不足ではなく、ダフリ・トップ・チョロといった大きなミス。つまりダボの原因は、フルショット練習の外側にありました。
冒頭に書いた「練習場では打てるのに、コースでは95」というギャップの正体は、この揃っていない当たりでした。
原因②:独学では、ミスの原因を自分で特定できなかった
もう1つの原因は、ミスの原因を自分で見つけられなかったことです。
独学の修正は、ミスが出るたびに思い当たる対策を試す形になりがちです。対策そのものが間違っているとは限りません。問題は、その対策が「自分のミスの原因」に合っているかどうかを、自分では確かめようがないことです。処方箋は合っているのに、診断が間違っている。独学の停滞は、だいたいこの形をしています。
振り返って痛感するのは、「球を打つ技術」と「ミスの原因を特定する技術」は別物だという点です。ほりまるは前者を20年練習しましたが、後者については素人のままでした。自分のスイングは自分では見えないので、原因が分からないまま球数だけ増やすと、同じミスを反復練習してしまうことすらあります。
この2つの原因に対して、ほりまるが変えたのが次の2つです。
変えたこと①:腰から腰のハーフスイングで当たりを揃える
1つ目は、練習の主役をフルスイングからハーフスイングに変えたことです。道具も場所も変わりません。変わるのは振り幅だけです。
振り幅は時計の3時→6時→9時をイメージする

やり方はシンプルです。自分を正面から見た時計の文字盤に見立てて、クラブを3時の位置(だいたい腰の高さ)まで上げ、6時(ボールの位置)に向かって振り下ろします。振り抜いた先は、反対側の腰の高さ(9時)が目安です。
- 振り幅は時計の3時→6時→9時。腰から腰の小さいスイング
- 飛距離は求めない。狙いは「同じ当たりを繰り返すこと」
- ダフリやトップが出たら、さらに振り幅を小さくしてやり直す
最初は物足りなく感じるくらいで構いません。フルスイングならスピードで誤魔化せていたズレが、小さい振り幅だと正直に当たりに出ます。そこがこの練習の価値です。
番手の指定は特にありません。普段よく練習しているアイアンなど、扱い慣れたクラブで始めるのが取り組みやすいはずです。大事なのはクラブ選びより、「小さい振り幅で、同じ当たりを繰り返せているか」に集中することです。
ほりまるの場合、60球ほどで当たりが変わり始めた

ほりまるがこの練習を始めたとき、変化を感じたのは60球ほど打ったあたりでした。変わったのは次の2つです。
- 当たりの厚み:ボールをフェースで押せる、厚い手応えの当たりが増えた
- 足の使い方:手だけで振っていたのが、足を使って振る感覚がつかめてきた
なぜ足の使い方が変わったのか。ほりまるの解釈では、振り幅を小さくして飛距離を捨てたことで、腕の力に頼れなくなったからです。手打ちを頭で直そうとしたのではなく、小さく振ったら結果的に足が動き出した、という順番です。フルスイングを何年続けても気づけなかった感覚が、振り幅を小さくしただけで顔を出しました。
60球という数字はあくまでほりまるの場合で、個人差があります。ただこの練習の良いところは、何ヶ月も我慢して続ける修行ではなく、その日のうちに違いを確かめにいけることです。
コツは、当たりが変わる前にやめないこと。地味で退屈に感じやすい練習なので、「今日は腰から腰を60球」と先に決めてから打席に入るのがおすすめです。隣の打席でドライバーの快音が響いても、気にしないことです。こちらは89を取りにいく練習をしています。
ハーフスイングとフルショットの使い分け
ハーフスイングだけ打っていればいい、という話ではありません。使い分けの考え方は「ハーフで当たりを揃えてから、フルで確認する」の順番です。
- ハーフスイング(3時→6時→9時)で、当たりの厚みを確かめる
- 当たりが揃ってきたら、振り幅を少しずつ広げる
- 仕上げに、コースを想定してフルショットを数球打つ
注意したいのは、数日で「もう大丈夫」とフルショット中心に戻ってしまうことです。当たりが乱れてきたら3時→6時→9時に戻る、を繰り返すことで、当たりの基準が体に残りやすくなります。
フルショットを「気持ちよく打つ時間」ではなく「ハーフで作った当たりを確認する時間」と考えると、同じ1カゴでも練習の質が変わりやすくなります。振り幅の広げ方など、詳しい手順はこちらにまとめています。
変えたこと②:インドアゴルフでミスの原因特定をプロに任せた
2つ目は、ミスの原因特定を独学からプロに切り替えたことです。ほりまるはインドアゴルフに週1回通いました。
ハーフスイングが「当たりを揃える練習」だとすれば、こちらは「直す場所を間違えないための仕組み」です。2つはセットで機能しました。
数値と映像で、自分では気づけない原因が分かる

インドアゴルフの多くには、弾道測定器とスイング映像の設備があります。ここが、球の行方を目で追うだけの練習場との大きな違いです。
- ミスの結果(球筋)だけでなく、原因が数値と映像で残る
- 「たぶんこうだろう」という推測ではなく、実際のスイングを見て直せる
- プロが直す順番を決めてくれるので、対策が日替わりにならない
原因②で書いたとおり、独学の一番の壁は「原因が特定できないこと」でした。そこをプロに任せてしまえば、練習場での一人練習も「何を直すための球なのか」がはっきりします。
ダフリひとつ取っても、原因はさまざまです。自分で調べた対策が自分に合っているかは運まかせですが、自分のスイングを実際に見たプロの指摘なら、外れにくくなります。数年分の回り道を思うと、ここはお金で時間を買う場面だった、というのがほりまるの結論です。
ほりまるがインドアに通って変わったこと

通い始めたほりまるが最初に指摘されたのは、スイングの動きではなくグリップでした。ゴルフ歴20年での、まさかの握り直しです。
ただ、これこそ独学の怖さだと感じています。20年打ち続けても、土台のズレには自分では気づけませんでした。土台が変わると、その上に乗るスイングも変わりやすくなります。グリップの基本はこちらにまとめています。
基本の見直しは地味ですが、実利があります。別の例を挙げると、ほりまるはハンドファーストを覚えてから、飛距離が10〜20yd伸びた実感があります。かっこいい新しい打ち方より、土台の修正のほうがスコアにも飛距離にも効きやすい。これは20年やってきての実感です。
独学を続けるか迷ったら
「レッスンに行くほどではない」「もう少し自分でやってみたい」という気持ちは、ほりまるにも長くありました。実際、独学で伸びる時期もあります。
ただ、平均95前後で数年止まっているなら、それは努力や球数の問題ではなく、原因特定の問題かもしれません。目安として、次に当てはまるなら一度考えるタイミングです。
- ミスの対策が日替わりになっていて、直す場所が定まらない
- 同じミスが何年も消えない
- 練習場では打てるのに、コースに出ると毎回95前後に戻る
当時のほりまるも、平均95前後のまま数年動かないという意味で、このサインの中にいました。独学とレッスンの分かれ道については、こちらで詳しく書きました。
普段のラウンドでダボを減らしている3つの工夫
最後は、練習ではなくラウンド当日の話です。
先に正直に書いておくと、ここからの3つは89を出した日にやっていたことではなく、ほりまるが普段のラウンドで続けている工夫です。冒頭の算数のとおり、90切りの本丸はダボ減らし。当日の小さな工夫も、すべてそこに向けています。
朝イチのひっかけは右手親指の位置で防ぐ
体が回りきらない朝イチは、手だけでクラブが返って、ひっかけが出やすい時間帯です。持ち球がフェードのほりまるでも、朝イチだけは左のミスを警戒しています。
1番ホールでいきなりダボを打つと、そのラウンドは1つ分の貯金を失った状態で始まります。ダボを減らすという意味で、朝イチの1打は1日の中でも対策の価値が高い1打です。
そこで1打目の前に確認するのは、右手親指の位置ただ1つ。チェック項目を1つに絞っておくと、スタートの緊張の中でも実行しやすくなります。具体的な親指の位置と直し方は、こちらの記事で解説しています。
ドライバーのティーの高さはヘッド半分で固定する

ほりまるはドライバーのティーの高さを、「ヘッドの上からボールが半分見える高さ」で毎回固定しています。
理由は単純で、高さを毎回なんとなくで挿していると、フェースに当たる位置が上下にばらつくからです。スイングを直すには練習が要りますが、ティーの高さはその場で誰でも揃えられます。タダで拾える再現性は全部拾っておく。これがほりまるの考え方です。
ドライバー平均240ydのほりまるでも、ティーショットで大事にしているのは飛距離より「いつもと同じ高さから、いつもと同じように打つこと」です。ダボ減らしの観点では、10yd先より曲げないことが優先です。
3パットを減らして2〜3打拾う
ダボの原因はショットだけではありません。ボギーで収まるはずだったホールが、3パットでダボになる。これが1ラウンドに2〜3回あると、それだけで90が遠のきます。
しかもパットの1打は、ドライバーの1打と同じ1打です。240yd飛ばしても1打、1mを外しても1打。頭では分かっていても、練習配分はショットに偏りがちです。ほりまるも長い間そうでした。
逆に言えば、3パットを減らせた分は、スイングを1ミリも変えずにそのままスコアから引けます。90切りを狙うなら、ショット練習と同じくらいパター練習に価値があります。ほりまるが続けている3パット対策は、こちらに分けてまとめました。
最後に、持ち帰りやすい形で全体をまとめます。
- 90切りの算数:オールボギーで90。パーの山より、ダボ減らし
- 変えたこと①:腰から腰のハーフスイング(3時→6時→9時)。ほりまるは60球ほどで「当たりの厚み」と「足の使い方」が変わった
- 変えたこと②:インドアゴルフに週1回。最初の指摘はグリップだった
- 普段の工夫:右手親指の確認・ティーの高さはヘッド半分・3パットを減らす
「この2つをやれば必ず90が切れます」とは書けません。個人差がありますし、ほりまる自身、平均95のまま数年停滞していました。書けるのは、フルショット中心の独学をやめて練習の中身を2つ変えた時期に、89が出たという事実だけです。
それでも、算数は味方です。平均95は、90切りまであと6打。バーディーはひとつも要りません。ダボをひとつ減らして、パーをひとつ拾う。89は、その積み重ねの先にありました。
出口は2つ用意しました。
1つ目は、今日の練習場でできることです。フルショットのカゴを1つ我慢して、腰から腰のハーフスイングを60球。当たりの厚みが変わり始めるかどうか、自分の手応えで確かめてみてください。
2つ目は、独学に限界を感じ始めている方へ。ほりまると同じ回り道をする前に、こちらを読んでみてください。
練習した内容は、実際のコースで試すことで身につきやすくなります。
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