掌屈とは?ゴルフで必要な理由と、手首を痛めずにグリップで解決する方法|トップは11時・ハーフウェイダウンでチェック
※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。
結論:掌屈(しょうくつ)とは、左手首を手のひら側に折る動きで、ダウンスイング中にフェースが開くのを防ぐために必要な動きです。ただし、無理に手首で作ると痛めやすい動きでもあります。手首が硬い人や、やってみて手首がつりそうな人は、掌屈を頑張るのではなくグリップをストロングに変えることで、同じ効果(フェースが閉じた状態で下りてくる)を安全に得られます。さらに、切り返しで手首の力を抜くと、クラブの重さで掌屈は勝手に入ります。頑張って折るものではありません。
「掌屈って、やったほうがいいの?」「YouTubeで見てやってみたけど、手首がつりそうでできない」という方は多いと思います。
この記事では、掌屈とは何か、なぜ必要なのかを整理したうえで、「手首で作らずにグリップで解決する方法」と、できているかをチェックするハーフウェイダウンの見方をまとめます。
🔍 あなたはどのタイプ?(30秒チェック)
☐ ボールが右に出て、そのまま右へ → フェースが開いている。掌屈が必要な理由へ
☐ 掌屈をやると手首がつりそう、痛い → 手首で作らない。グリップで解決へ
☐ 自分ができているか分からない → ハーフウェイダウンでチェックへ
☐ グリップを変えたら左に引っかかる → それで正解。左に出る理由へ
目次
掌屈とは?左手首を手のひら側に折る動き
掌屈は、左手首を手のひら側に折る動きです。反対に、手の甲側に折る動きを「背屈(はいくつ)」と言います。トップからダウンスイングにかけて左手首が掌屈すると、フェースが閉じた向きで下りてきます。
海外のプロや、飛ばし屋に多く見られる動きとして有名になりました。ただし、どれくらい入れるかは人によって違います。「全員が同じ量を入れる」ものではなく、「フェースが開かない量だけ入れる」ものです。

掌屈が必要な理由:スイング中にフェースが開いたら、そのスイングは終わり
ゴルフクラブは、グリップの延長線上からずれた位置にヘッドの重さがあります。そのため、スイング中にクラブを振ると、何もしなければヘッドの重さでフェースは開く方向に動きます。これはクラブの構造上、避けられません。
だから、開こうとする力に対して、閉じる方向の力を常に加え続ける必要があります。この「開かないように当て続ける力」が掌屈です。ラケットを横に振ると面が開かないのと同じで、手のひら側に折れた手首は、面を閉じたまま保てます。
逆に、ダウンスイングでフェースが開くと、インパクトまでに間に合わせようとして手首を早くほどき、すくい打ちになります。ボールは右に出て、こすり球やスライスになります。フェースが開いた時点で、どれだけ腕力がある人でもスクエアに戻すのは無理です。だから「開いたら終わり」なのです。右に出る球の原因は「フェースの開きは「腕の向き」で決まる」でも解説しています。
無理に手首で作ると、手首を痛める
ここが大事なところです。掌屈は必要な動きですが、手首で無理に作ろうとすると、体への負担が大きい動きです。やってみて手首がつりそうになる人、痛みが出る人は、手首で作る方法は向いていません。
特に、ウィークグリップ(左手の甲が目標を向く握り方)の人は、もともとフェースが開きやすく閉じにくいので、プロ並みに大きく掌屈を入れないとフェースの面を保てません。そこを手首だけで頑張ると、手首を痛めます。
では、どうすればいいか。答えは、掌屈を頑張るのではなく、グリップで解決することです。
手首で作らない方法:グリップをストロングにする
手順は簡単です。
- 普通に構えて、バックスイングでトップを作ります。
- トップでのフェースの向きを確認します。自分から見て「12時」より右(開いている)なら、フェースが開いています。目安は、11時〜11時半くらい、角度にして15〜20度ほど前(閉じる側)を向いているのが理想です。
- 開いているなら、グリップを握り直します。左手の甲が少し上を向くように、左手を右にかぶせて握ります(ストロンググリップ、またはフックグリップ)。
- 同じトップを作ると、今度はフェースが11時くらいを向いているはずです。
グリップをこのようにすると、手首で掌屈を入れなくても、フェースが閉じた状態でトップに収まります。つまり、グリップが掌屈の代わりをしてくれます。手首が硬くて掌屈できない人、やると痛い人は、こちらで対応してください。

グリップの基本の握り方は「ゴルフのグリップの握り方 完全ガイド」で、左手から順に解説しています。
注意:かぶせすぎると、今度は別の問題が出る
ストロングにしすぎて、指の付け根(ナックル)が3つ以上はっきり見えるほどかぶせると、今度はフェースが閉じすぎて、引っかけやチーピンが出ます。目安は「今より少しだけかぶせる」です。長年ウィークで打ってきた人は、スクエアにするだけでも変化は十分に出ます。
グリップは、5年、10年と同じ握りで打ち続けると、変えるのがどんどん難しくなります。違和感があるうちに直しておくのがおすすめです。
グリップを変えると、最初はボールが左に出る
グリップをストロングにして打つと、最初のうちはボールが左に出たり、引っかかったりします。これは失敗ではありません。
今までは、開いたフェースを「開かないように合わせて」打っていました。その動きのまま、開かないグリップで打てば、当然つかまりすぎます。数球打つうちに体が合ってくるので、慌てずに続けてください。左に出るのは、フェースがスクエアに戻ってきた証拠です。
できているかのチェック:ハーフウェイダウンのフェースの向き
掌屈ができているか(=フェースが開いていないか)は、ハーフウェイダウンで確認します。ダウンスイングで、シャフトが地面と平行になった位置です。
- OK:フェースが少し下(地面側)を向いている。ここまで来ていれば、あとは体が回転するだけでスクエアにインパクトできます。
- NG:フェースが空を向いている(開いている)。この位置で開いていると、インパクトまでに戻すのは無理です。グリップを見直してください。
スマホを後方に置いてスロー撮影し、シャフトが地面と平行になった瞬間で止めて見てください。これが一番確実です。

ここでフェースが閉じていれば、ボールは「こすり球の直し方」で紹介したこすり球にもなりにくくなります。切り返しでヘッドを低く入れたい人は「シャローイングとは?」もあわせてご覧ください。
🛒 手首の形を確認したい人向けのアイテム
「自分の左手首が、トップで甲側に折れているかどうか分からない」という人には、手首の折れを止めるサポーターが確認に使えます。全体を固定するタイプと、甲側だけを止めるタイプの2種類があります。装着して素振りをすると、手首が甲側(背屈)に折れようとしたときに止まるので、フェースが開く動きをしているかが自分で分かります。
ゴルフ用手首サポーター(スイング練習用)
手首の折れを固定する練習用のサポーター。トップで手首が甲側に折れる人が、「折れない形」を体に覚えさせるのに使えます。確認用なので、慣れたら外して、手首の力を抜いて振る練習に戻ってください。
リスト矯正サポーター(背屈防止タイプ)
甲側への折れ(背屈)だけを止めるタイプ。手首を完全に固定せず、手のひら側(掌屈)には動くので、「力を抜いてクラブの重さで折れる」感覚を邪魔しにくいのが利点です。
🌅 ほりまるが、あなたに伝えたいこと
私は、掌屈を「手首で作ろう」としたことはありません。それでも、ハーフウェイダウンでフェースが開くことはなく、手首がつりそうになったこともありません。
コツは、切り返しで手首の力を抜くことです。手首の力を抜くと、クラブの重さで左手首が手のひら側に勝手に折れて、掌屈の形になります。自分で「折ろう」とすると力が入って逆に固まるので、「力を抜いて、クラブに折ってもらう」くらいの感覚がちょうどいいです。
つまり、掌屈は「頑張って入れるもの」ではなく、手首を柔らかくしておけば、クラブの重さが勝手に作ってくれるものです。この記事で「グリップで解決する」と書いたのも同じ理由です。グリップが合っていて、手首の力が抜けていれば、掌屈は意識しなくても入ります。
手首がつりそうになる人は、おそらく手首に力が入っています。まずはグリップを少しストロングにして、切り返しで手首の力を抜く。この2つだけで、フェースは開かなくなります。
❓ よくある質問
Q1. 掌屈は絶対にやらないといけませんか?
「フェースを開かせない」という意味では、全員に必要です。ただし、手首で作るかグリップで作るかは選べます。手首がつりそうな人は、グリップで対応してください。
Q2. ストロンググリップにしたら引っかけが止まりません。
かぶせすぎです。ナックルが3つ以上見えるほどかぶせているなら、少し戻してください。また、数球で判断せず、1回の練習は続けてみてください。体がフェースの向きに合ってくるまで、少し時間がかかります。
Q3. 掌屈と手首キープは、どう違いますか?
手首キープは、親指側の角度(コック)をほどかないこと。掌屈は、手のひら側に折る動きです。方向が違う動きですが、どちらもインパクトで「手がヘッドより先」の形を作ります。詳しくは「手首をキープしたままボールに当てる方法」と「ハンドファーストとは?」で解説しています。
Q4. ドライバーでもアイアンでも同じですか?
同じです。クラブが長いドライバーのほうがヘッドの重さでフェースが開きやすいので、ドライバーで右に出る人ほど、グリップの見直しの効果が大きく出ます。
📝 まとめ
- 掌屈とは、左手首を手のひら側に折る動き。スイング中にフェースが開くのを防ぐために必要です。
- クラブは構造上、何もしないとフェースが開く。開いたら、そのスイングは終わり。
- 無理に手首で作ると痛めやすい。手首がつりそうな人は、グリップをストロングにして解決する。
- 目安は、トップでフェースが11時くらい(15〜20度ほど閉じる側)。かぶせすぎはNG。
- チェックはハーフウェイダウン。シャフトが地面と平行のとき、フェースがやや下を向いていればOK。
- 切り返しで手首の力を抜けば、クラブの重さで掌屈は勝手に入る。力を入れて折ろうとしない。
👉 次に読むなら(悩み別)
・グリップの握り方を基本から → ゴルフのグリップの握り方 完全ガイド
・右にしか飛ばない → フェースの開きは「腕の向き」で決まる
・高く右に抜ける弱い球 → こすり球の直し方
・大きく右に曲がる → スライスの直し方 完全ガイド
・インパクトの形を作りたい → ハンドファーストとは?
📖 次に読むならこの記事




