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結論:こすり球の原因は、インパクトでフェースがボールを「押せていない」ことです。ヘッドが直線的に当たるだけで、シャフトのしなり戻りが使えていません。直し方は2ステップ。①腰の高さで急ブレーキをかけて、シャフトのしなり戻りでボールをつかまえる感覚を覚える。②体を右に向けたまま(左肩を開かずに)打って、インサイドからつかまえる。この順番で練習すると、高く右に抜ける弱い球が、押し込まれた強い球に変わります。

「当たりは悪くないのに、ボールが高く上がって右にフワッと抜ける」「飛距離が出ない」「スライスというより、なんだか弱い」。それが「こすり球」です。フェースの上をボールが滑るように当たっているので、力が伝わっていません。

この記事では、こすり球が出る本当の原因と、シャフトのしなりを使ってボールをつかまえる2ステップの練習法をまとめます。スライスの直し方を色々試してもダメだった人は、ここから始めてみてください。

🔍 こすり球かどうか、30秒チェック

次のうち2つ以上当てはまれば、こすり球です。

☐ ボールが高く上がるわりに、前に飛ばない

☐ 右に弱く抜ける。大きなスライスではなく「ふわっと」右

☐ 当たった感触が薄く、手に「押した」感じが残らない

☐ 同じ番手で、周りの人より1〜2番手分飛ばない

☐ 弾道が高く、風に流される

こすり球とは?フェースの上をボールが「滑っている」状態

こすり球は、インパクトでフェースがボールをつかまえきれず、ボールがフェースの上を滑って出ていく球のことです。ヘッドが直線的に、横からボールに当たっているだけなので、ボールに力が伝わりません。

その結果、弾道が高くなり、スピンが増えて、右に弱く曲がります。「つかまらない」という言い方をすることもあります。スライスに悩む人の多くは、実はこのこすり球になっています。

こすり球とは:フェースの上をボールが滑るNGと、シャフトのしなり戻りで押し込むOKの比較図

こすり球の本当の原因:シャフトのしなり戻りが使えていない

手で押してみると分かりますが、ボールは丸いので、まっすぐ当てただけでは力が伝わりにくい形をしています。ボールに力を伝えるには、インパクトの直前でシャフトがしなり、その「しなり戻り」でヘッドがボールを押し込む必要があります。

こすり球の人は、このしなり戻りが起きていません。ヘッドをボールに「ぶつけて」いるだけなので、ボールはフェースの上から逃げてしまいます。

つまり、直すべきなのはスイングの形そのものより、「インパクトの前でシャフトがしなり戻る」感覚です。ここができていない人がほとんどなので、まずはこれを体で覚えます。

ステップ1:腰の高さで急ブレーキをかけて、しなり戻りを体で覚える

シャフトのしなりを一番分かりやすく感じられる練習です。やり方は簡単です。

  1. 普通に構えて、バックスイングします。
  2. ダウンスイングで、腰の高さまで下りてきたところで、腕に思い切りブレーキをかけます。手元を止めるイメージです。
  3. 手元が止まると、ヘッドの重さでシャフトが大きくしなります。しなったヘッドが戻る力で、ボールをつかまえます。

最初は小さい振り幅で、ボールをティーアップして行ってください。手元を止めた瞬間にシャフトがしなり、ヘッドが遅れて戻ってくるのが分かるはずです。この「戻ってくる力」でボールを打つのが、つかまる球の正体です。

こすり球の直し方ステップ1:腰の高さで手元にブレーキをかけ、シャフトがしなってヘッドが遅れる図

この練習では、下半身リードや腰の回転は、最初はあまり意識しなくて大丈夫です。腰を回そうとすると、手元が止まらずにしなりが作れません。まずは「手元を止める→しなり戻りで打つ」だけに集中してください。タメの作り方は「タメが作れない人へ」でも紹介していますが、こすり球の人はこのブレーキ練習のほうが感覚をつかみやすいです。

ステップ2:体を右に向けたまま打って、インサイドからつかまえる

しなり戻りの感覚が分かったら、次は軌道です。こすり球の人は、ダウンスイングで左肩が早く開き、ヘッドが外から入ります。これだと、せっかくしなり戻っても、ボールの外側をこすってしまいます。

やり方:左肩が右を向いた状態をキープして打つ

  1. バックスイングをすると、左肩がボールの上(右側)に入ります。
  2. その左肩の位置を変えないまま、体が右を向いた状態でダウンスイングします。
  3. ヘッドが体の内側(インサイド)から入り、インサイドアウトの軌道でボールをつかまえます。

最初は「右を向いたまま打つなんて無理」と感じますが、これが正しいつかまえ方です。左肩が開かずに残っているので、ヘッドが外から入る余地がなくなります。

こすり球の直し方ステップ2:体を右に向けたまま打つOKと、左肩が先に開くNGの比較図

よくある勘違い:「右を向いたまま」は「体を回さない」ではない

右を向いたままと言うと、体を止めて手だけで振る人がいますが、それは違います。体はちゃんと回ります。ただ、左肩だけが先に開かないように、回る順番を変えるだけです。回してはいけないのではなく、「上半身が先に開くのを我慢して、下から回る」と考えてください。

左肩の開きそのものを直したい人は「左肩が開く原因と直し方」で、上半身と下半身を分けて動かす練習を紹介しています。

ステップ3:2つを合わせて、通常のスイングにつなげる

最後に、ステップ1と2を合わせます。

  1. まず、ステップ1のブレーキ練習でしなり戻りを確認します。
  2. 次に、ステップ2の「体を右に向けたまま」で数球打ちます。
  3. 最後に、この2つの感覚を持ったまま、通常のスイングで打ちます。

ここまでできると、球はつかまって、今までより低く強い弾道になります。やりすぎると左に行きます。それは「つかまっている」証拠なので、慌てずに、右を向いたままの度合いを少し緩めて調整してください。

コースでは、つかまりすぎて左が怖くなる場面もあれば、緊張でこすり球が戻ってくる場面もあります。左が怖いときは、一度ボールの前で止まって、ステップ1のしなり戻りだけを思い出してから打つと落ち着きます。こすり球が出そうなときは、下半身に力を入れて上半身の力を抜くと、手元が止まってしなりが戻ってきます。右に抜ける球と、つかまった球の両方を打ち分けられるようになるのが、最終の目標です。

できたか確かめる3つのサイン

  • 弾道が今までより低く、前に伸びる。高く上がるだけだった球が、前に押し込まれます。
  • 手に「押した」感触が残る。こすっているときの薄い当たりが、厚い当たりに変わります。
  • 右に抜けなくなり、まっすぐか軽いドローになる。左に行きすぎたら、ステップ2の度合いを緩めます。

3つとも変わらないなら、ステップ1のブレーキが弱いか、腰を回そうとして手元が止まっていません。右には行かなくなったのに弾道が高いままなら、インパクトでロフトが寝ています。「ハンドファーストとは?アイアンの打ち方3つのコツ」でハンドファーストを合わせてください。

🛒 こすり球の練習に役立つアイテム

この記事の2つの感覚は、道具を使うと早く身につきます。練習場に行けない日の素振りにも使えます。

① しなる素振り棒(ステップ1「しなり戻り」用)

柔らかいシャフトが大きくしなるので、「手元を止めるとヘッドが遅れて戻ってくる」感覚が、通常のクラブより何倍も分かりやすい道具です。腰の高さでブレーキをかける練習は、まずこれで覚えるのが近道です。タバタの「トルネードスティック」や、ダイヤの「スイング525」が定番です。

・トルネードスティックを楽天で探す

・しなる素振り練習器具の一覧(楽天市場)

② インパクトバッグ(「押し込む」感覚用)

袋を叩くと、ヘッドを「ぶつける」当たりと、しなり戻りで「押し込む」当たりの違いが手に残ります。こすり球の人は押し込めていないので、この違いを体で覚えると、ボールを打ったときの感触も変わります。

・ゴルフ用インパクトバッグを楽天で探す

🌅 ほりまるが、あなたに伝えたいこと

私がこすり球から抜け出せたきっかけは、「頭を動かさない」と「手元を止める」の2つを同時にやる練習でした。

ステップ1のブレーキ練習をするときに、頭の位置も動かさないように意識します。すると、手元が止まった分だけ、ヘッドが勝手に走るようになりました。それまでは「ヘッドを走らせよう」と腕を振っていたのに、逆に手元を止めて頭を残したほうが、ヘッドが動くのです。これが、シャフトのしなり戻りを初めて体で感じた瞬間でした。

逆に言うと、頭が動くと、こすり球が増えます。頭がボールのほうへ突っ込むと、手元も一緒に前に流れて止まらなくなり、シャフトがしなる間がなくなります。その結果、ヘッドがボールに「ぶつかる」だけの当たりになって、フェースの上を滑ります。こすり球が続くときは、まず頭が動いていないかを疑ってみてください。

コースでこすり球が出そうなときは、下半身に力を入れて、上半身の力を抜きます。練習場と違って、コースでは力みから上半身が先に動いて、頭も手元も前に流れやすくなります。下半身をどっしりさせて上半身をリラックスさせると、手元が止まりやすくなり、シャフトのしなりが戻ってきます。ティーショットの前にこれだけ意識すると、こすり球はかなり減ります。

ステップ1を試すときは、「手元を止める」と一緒に「頭を残す」も意識してみてください。頭を残すのが苦手な人は「頭が残らない原因と直し方」も参考になります。

❓ よくある質問

Q1. こすり球とスライスは違うものですか?

原因が違います。スライスはフェースが開いて大きく右に曲がる球、こすり球はフェースで押せていないために高く弱く右に抜ける球です。重なる部分もあるので、大きく曲がる人は「スライスの直し方 完全ガイド」、フェースが開く人は「フェースの開きは「腕の向き」で決まる」もあわせて読んでください。

Q2. ドライバーでもこすり球は出ますか?

出ます。むしろドライバーのほうが目立ちます。シャフトが長くしなりやすいので、しなり戻りを使えるかどうかで、飛距離が大きく変わります。練習はアイアンから始めて、感覚がつかめたらドライバーに移してください。

Q3. ステップ2をやると、左に引っかけます。

つかまっている証拠なので、やり方は合っています。右を向いたままの度合いを少し緩めるか、ステップ1のしなり戻りを意識する割合を増やしてください。両方を打ち分けられるのが理想です。

Q4. シャローイングとは関係がありますか?

あります。切り返しでヘッドが低く内側から入ると、ステップ2の「インサイドからつかまえる」が自然にできます。詳しくは「シャローイングとは?」を、軌道そのものを直したい人は「アウトサイドインの直し方」をご覧ください。

📝 まとめ

  • こすり球の原因は、インパクトでフェースがボールを押せていないこと。シャフトのしなり戻りが使えていません。
  • ステップ1:腰の高さで手元に急ブレーキをかけ、しなり戻りでボールをつかまえる感覚を覚える。
  • ステップ2:左肩が右を向いた状態をキープして打ち、インサイドからつかまえる。
  • ステップ3:2つを合わせて通常のスイングへ。左に行きすぎたら、つかまっている証拠。
  • 弾道が低く前に伸び、手に押した感触が残れば成功です。

👉 次に読むなら(悩み別)

・大きく右に曲がる → スライスの直し方 完全ガイド

・左肩が先に開いてしまう → 左肩が開く原因と直し方

・切り返しでヘッドが外から入る → シャローイングとは?

・弾道が高いままでロフトが寝ている → ハンドファーストとは?アイアンの打ち方3つのコツ

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ほりまる
40代の会社員ゴルファー、ほりまるです。ゴルフ歴は約20年。平均スコアは95前後(ベストは86)で、安定して80台を出すことを目標に練習しています。長年スライスやショットの不安定さに悩んできました。このブログでは、実際に試した練習方法や失敗談を、同じように悩むアマチュア目線で紹介しています。