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結論:ヘッドスピードを上げたいなら、先に鍛えるのは「体の回転」ではなく「手と腕でシャフトをしならせる力」です。左手でグリップを引っ張り、右手でパチンとリリースする。この2つができていない人が体を速く回しても、速くなるのは体(ボディスピード)だけで、ヘッドは振り遅れて置いていかれます。

「若い頃より飛ばなくなった」「体を速く使えと言われてやっているのに、ヘッドスピードが40に届かない」——40代以降のゴルファーの多くが抱える悩みです。ほりまるはヘッドスピード45〜46m/s・ドライバー238ヤードですが、計測してみると「速く振れているのに飛ばない球」の原因がはっきり数字に出ました。この記事では、レッスンプロが解説していた「しなりを作る手順」を、ほりまるなりに整理してお伝えします。あわせて、ヘッドスピード40前後の人がドライバーやシャフトを選ぶときの考え方も、最後にまとめました。

📖 目次

✅ 結論:ヘッドスピードは「体」ではなく「先端」の速さ

よくある思い込み 実際に起きていること やること
体を速く回せば飛ぶ 速くなるのは体だけ。重いヘッドは振り遅れて右へ まず手と腕でしなりを作る。体はその後
手と腕は力を抜く 緩んだシャフトは「くねくね」動くだけで、しなっていない 指と腕はしっかり力を入れる
手は使わずまっすぐ振る 先端に力が伝わらず、球は弱い 左手で引っ張り、右手でリリースする

🤔 体を速く回してもヘッドスピードが上がらない理由

体を速く回すだけだとヘッドが振り遅れる仕組みと、手元を止めて先端を走らせる動きの比較図
体回転(ボディスピード)だけでは、重いヘッドは置いていかれる

ゴルフクラブは先端(ヘッド)に重さが集まっています。この状態で手元だけを急いで動かすと、重いヘッドは後からついてくる=振り遅れになります。体を速く回す練習をしている人は、英語で言えば「ボディスピード」を上げているだけで、上げたいはずの「ヘッドスピード」には伝わっていないことが多いのです。

体を使うこと自体は間違いではありません。ただし順番があります。手と腕でヘッドを走らせられる人が体を使うと、さらに速くなる。逆に、手と腕を「固める」「脱力する」で殺した状態で体を回しても、何も起きません。体はあくまでプラスアルファです。

🔍 うちわ・タオル・柔らかい棒で分かる「手を止める」感覚

シャフトをしならせるには、持っている側(手元)が止まっていないと先端に力が伝わりません。これは身の回りの物で確認できます。

道具 強く動かすには スイングで言うと
うちわ 手を大きく振るより、手を止めて先をはためかせる方が風が強い 指にしっかり力が入っている
タオル 速く回そうとすると、中心(手)は自然に止まる 手元が止まるほど先端が走る
柔らかい棒 片端をしっかり踏んで、もう片端を引っ張って放す 「踏む足」の役割をするのが手

どの例でも共通するのは、支点が止まっていて、しかもそこには強い力が入っていることです。「力を抜いて体で振れ」というアドバイスを守っている人のシャフトは、実はしなっておらず、緩んで揺れているだけ。しなった気分になっているだけ、というわけです。

👐 先端をしならせる「左手は引く・右手は出す」の仕組み

左手でグリップを引っ張り、右手でリリースしてシャフトをしならせ、クラブヘッドを加速させる手の役割の図解
左手は引く・右手は出す。手元が止まるほど先端が走る

手の中で何をしているかを分けると、こうなります。

  • 左手(目標に近い手):グリップを引っ張ってエネルギーを溜める。右手で引っ張るより、目標側の左手で引っ張る方が強い
  • 右手:溜めたエネルギーを「パチン」とリリースして出す

この2つを同時に行うと、手元は止まる(あるいは自分側へ戻ろうとする)ので、先端が暴れるように走ります。これが「しなり戻り」です。手元が止まるほど、腕と指にはかなりの力が要ります。ヘッドスピードを出すためには手と腕に力が要る、というのはこういう意味です。

🏋️ 家でもできる3ステップの練習手順(最初は体を使わない)

① 足を広げて、体を使えなくする

スタンスを広めに取り、わざと体が回らない状態を作ります。「体で打つクセ」が出ると、しなりの感覚が分からなくなるためです。

② 腰〜お腹の高さから、引いて・出す

大きく上げる必要はありません。クラブを腰からお腹の高さまで上げたら、左手で引っ張り、右手でリリース。これだけです。振り幅が小さいのに「球が強い」と感じられたら、しなりが使えています。フォローで体が目標方向へ流れていく人は、体のエネルギーを使ってしまっているので、いったん止めてやり直します。

③ しなりが出てきたら、体を足していく

②の球の強さが頭打ちになったら、スタンスを少し狭めて胸も一緒に回します。このときの基準はひとつだけ、「一番強く引っ張れるトップの位置」を探すこと。高く上げた方が引っ張りやすい人もいれば、浅い方が強い人もいます。体の硬さによって妥協点は人それぞれなので、自分の限界値をトップにしてください。

⚠️ 注意したいこと

  • 体は「使う側」ではなく「耐える側」。先端のエネルギーに邪魔をせず支えるだけで、結果的に腹筋や脚は使われます
  • 見た目は体を使っていないようでも、中身はかなりきつい動きです。4球で息が上がるくらいが正常
  • 筋トレは「あり」ですが、先。まずこのしなりを作れないと、筋力があっても発揮できません

📊 ほりまるの計測結果(ヘッドスピード46.1m/s・ミート率1.42)

練習場でドライバーを計測した2球を並べます。どちらもヘッドスピードは45〜46m/sで、ほとんど同じです。

ヘッドスピード ボールスピード ミート率 推定飛距離
1球目 45.5m/s 61.8m/s 1.35 220yd
2球目 46.1m/s 65.8m/s 1.42 238yd
ユピテルGST-5 GLの計測画面。ヘッドスピード45.5m/s、ボールスピード61.8m/s、推定飛距離220ヤード、ミート率1.35
1球目:45.5m/s/ミート率1.35/220yd
ユピテルGST-5 GLの計測画面。ヘッドスピード46.1m/s、ボールスピード65.8m/s、推定飛距離238ヤード、ミート率1.42
2球目:46.1m/s/ミート率1.42/238yd
ヘッドスピード45.5m/sとミート率1.35で220ヤード、46.1m/sとミート率1.42で238ヤード。ミート率の差が18ヤードの飛距離差になった比較図
ヘッドスピード差0.6m/sでも、ミート率の差で飛距離は18ヤード変わる

ヘッドスピードの差はわずか0.6m/s。それなのに飛距離は18ヤード違います。差を生んだのはミート率(ボールスピード÷ヘッドスピード)で、1.35と1.42の違いがそのままボールスピード4m/sの差になりました。つまり速く振れているのに飛ばない球は、ヘッドスピード不足ではなく「先端のエネルギーがボールに伝わっていない」球です。

この記事で紹介した「手元を止めて先端を走らせる」動きは、ヘッドスピードを上げるためのものですが、同時にヘッドが振り遅れずに芯でボールを押せるようになる動きでもあります。ヘッドスピードが40前後の人も46の人も、まず見るべき数字はミート率。1.40を安定して超えられれば、同じヘッドスピードでも15〜20ヤード変わります。

📏 自分のミート率を測るなら(ヘッドスピード計測器)

ほりまるが使っているGST-5 GLは旧モデルで、現行はスマホ連携で記録が残るBluetooth対応機が中心です。ボールの後ろに置くだけで、ヘッドスピード・ボールスピード・ミート率・推定飛距離が出ます。

① ユピテル GST-8 BLE(最新・日本製)

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🏌️ ヘッドスピード40前後の人のドライバー・シャフト選び

練習でしなりを使えるようになると、クラブの感じ方も変わります。ヘッドスピード40前後の人が道具を選ぶときの目安は次のとおりです。

項目 ヘッドスピード38〜42の目安 しなりを使える人の調整
シャフト重量 50g台が中心 手元が止まるので、やや重め(50g台後半〜60g台前半)でも振り切れる
フレックス SR〜S しなり戻りが速い人はSで安定。緩んで振る人はSRで球が上がる
調子 中調子が無難 手元を止めてリリースできる人は先中調子で球が上がりやすい
ロフト 10.5度 スピン過多で吹け上がるなら9.5度も選択肢

重さ・硬さ・調子の詳しい早見表と「合っていない5つのサイン」は、ドライバーのシャフトの選び方にまとめています。大手の既製スペックで合わないと感じる人は、地クラブドライバーおすすめ8選も参考にしてください。

🌅 ほりまるが、あなたに伝えたいこと

飛距離は才能でも筋力でもなく、「持っている力を先端に伝えられているかどうか」で決まる——この考え方は、体力の衰えを感じ始めた世代にこそ救いになると思います。筋力が落ちたから飛ばない、のではなく、もともと持っている力を発揮できていないだけかもしれない。

ほりまる自身、ヘッドスピード46m/sでも、ミート率が1.35に落ちた球は220ヤードしか飛びません。数字で見ると「もっと速く振る」より「先端をちゃんとボールに伝える」ことの方が、はるかに効率よく飛距離に返ってくることが分かります。

❓ よくある質問

Q. 手と腕に力を入れると、スライスしませんか?

手元を止めて先端を走らせる動きは、むしろフェースが返りやすくなる方向です。スライスが出るのは、手元が緩んで先端が遅れているときの方が多いです。

Q. 体は本当に使わなくていいのですか?

最初の練習段階では使いません。しなりが作れるようになってから体を足すと、相乗効果でヘッドスピードが上がります。順番が逆だと効果が出ません。

Q. 練習器具は必要ですか?

必須ではありません。うちわとタオルで「手を止めて先端を動かす」感覚は確認できます。柔らかいスイング練習棒があれば、しなりの出方が目で見えるので上達は早いです。

Q. ヘッドスピードの計測器は何を使っていますか?

ユピテルのGST-5 GLです。ボールの後ろに置くだけでヘッドスピード・ボールスピード・ミート率・推定飛距離が出るので、練習の「数字の変化」を追うのに向いています。

📝 まとめ

  • ヘッドスピードは体の速さではなく先端の速さ。体を速く回しても振り遅れるだけ
  • 先端を走らせるには手元を止めて、指と腕にしっかり力を入れる
  • 手の中では左手で引っ張り、右手でリリース
  • 練習は体を使わない小さい振り幅から。しなりが出てから体を足す
  • 同じヘッドスピードでもミート率1.35と1.42で18ヤード差。見るべき数字はミート率
  • しなりが使えるようになったら、シャフトはやや重め・しなり戻りの速いものが候補に入る
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ほりまる
40代の会社員ゴルファー、ほりまるです。ゴルフ歴は約20年。平均スコアは95前後(ベストは86)で、安定して80台を出すことを目標に練習しています。長年スライスやショットの不安定さに悩んできました。このブログでは、実際に試した練習方法や失敗談を、同じように悩むアマチュア目線で紹介しています。